8. 振り込め詐欺だけじゃない!若年層を狙う「副業詐欺」「ロマンス詐欺」の危険

SNSに潜む罠:若年層を標的とする新しい詐欺の形
特殊詐欺の多くは高齢者をターゲットにしていますが、インターネットやSNSの普及に伴い、若年層(20代~40代)の不安や願望につけ込む新しい形の詐欺が急増しています。彼らは「楽に稼ぎたい」「出会いが欲しい」といった心理的な隙を狙い、巧みな手口で金銭だけでなく、個人情報や時間も奪います。

ここでは、特に若年層を狙う二大詐欺である「副業・投資詐欺」と「ロマンス詐欺」の実態と、その危険なサインを解説します。

1. 「誰でも簡単に稼げる」の甘い言葉:副業・投資詐欺
収入や将来の不安を抱える若者を狙い、「すぐに大金が手に入る」と誘い込む手口です。

(1) 情報商材型・高額セミナー型
手口:
「スマホをタップするだけ」「AIで自動的に稼げる」などと謳い、SNSや広告で集客します。
実際には、稼ぎ方の中身が薄い、あるいはインターネットで調べられる程度の情報が詰まった高額なマニュアル(情報商材)やセミナーを購入させます。
さらに、「もっと稼ぐには上級プランが必要」などと、次々と追加料金を要求してきます。

狙い: 商材やセミナーの代金として、数十万円〜数百万円を一括、または分割で支払わせることが目的です。

危険なサイン:
「誰でも」「簡単に」「絶対」といった断定的な言葉。
最初に少額を儲けさせて信用させる(サクラ行為)手口。
「この情報は期間限定」と契約を急かす。

(2) 偽投資・暗号資産(仮想通貨)型
手口:
恋愛感情や信頼関係を築いた後、あるいは著名人を装ってSNSで接触し、「未公開の株や暗号資産で必ず儲かる」と誘います。
詐欺師が用意した偽の投資アプリやウェブサイトにお金を振り込ませ、最初は利益が出ているように見せかけます。
利益が出たので引き出そうとすると、「税金」「手数料」などと称して、さらなる入金を要求し、最終的にサイトごと消えてしまいます。

危険なサイン:
「元本保証」「確実に儲かる」といった、投資の世界ではあり得ない言葉。
見たこともない怪しいプラットフォームへの入金を促す。

2. 「愛」を悪用する冷酷な手口:ロマンス詐欺
SNSやマッチングアプリで出会った相手に恋愛感情を抱かせ、それを悪用して金銭を騙し取る手口です。

手口:
容姿端麗なプロフィール写真(盗用画像の場合が多い)で接近し、メッセージで丁寧に関係を築きます。対面を避け、外国在住を理由に直接会うのを拒みます。
信頼関係が深まったところで、「仕事でトラブルがあった」「家族が病気で緊急手術が必要」「日本に行くための旅費がない」などと、緊急性のある金銭トラブルを打ち明けて援助を求めてきます。
近年では、関係を築いた後で前述の偽投資に誘い込む手口(投資型ロマンス詐欺)も増加しています。

狙い: 援助と称して金銭を振り込ませる、あるいは投資名目で多額の金銭を騙し取ります。

危険なサイン:
会ったことがないのに「愛してる」などと過度に愛情を示す。
プロフィールの情報が過度に完璧すぎる(高収入・高学歴・海外在住など)。
必ず金銭トラブルに遭遇し、あなたに援助を求めてくる。

自分と友人を守るための4つの心得
若年層がこれらの詐欺から身を守るために、以下の心得を徹底してください。
・「絶対・確実」な投資や副業は存在しない: 投資には必ずリスクが伴います。「元本保証」や「誰でも月収100万円」といったうまい話は、すべて詐欺の入り口だと疑ってください。
・SNSで出会った相手には「送金しない」: 会ったことがない相手に金銭的な援助を求められたら、100%詐欺だと断定して構いません。恋愛感情を抱いていても、冷静さを保ち、「会ってから考える」を徹底しましょう。
・個人情報の提供に慎重になる: 副業登録やセミナー申し込みと称して、安易に身分証明書や銀行口座の情報を提供しないようにしましょう。これらの情報は、あなたの名義で他の犯罪に使われる可能性があります。
・すぐに相談する癖をつける: 「怪しいけど、本当に儲かるかも」「彼を助けてあげたい」と迷ったら、すぐに家族や友人、あるいは以下の相談窓口に連絡してください。第三者の客観的な意見が、詐欺の罠から抜け出す鍵になります。

【相談窓口】

消費者ホットライン:188(いやや!)
警察相談専用電話:#9110

インターネット上の「うまい話」は、あなたの時間と財産を奪うための代償を要求してきます。健全な警戒心を持ち、自分自身を守りましょう。

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