4. 高齢の両親を詐欺から守る!息子・娘世代が今日からできる5つの対策

「うちの親は大丈夫」が最も危険な落とし穴
「うちの親はしっかりしているから、詐欺になんて遭わない」そう思っていませんか? 実は、特殊詐欺の被害者の多くは、知識がないのではなく、突然の出来事に冷静に対応する判断力を奪われた結果、被害に遭っています。特に、オレオレ詐欺や還付金詐欺は、高齢者をターゲットに、親切心や家族への愛情、公的機関への信頼といった心理的な弱みにつけ込んできます。

高齢の両親を詐欺の魔の手から守るためには、離れて暮らしていても、息子・娘世代が積極的に予防策を講じることが不可欠です。今日から実践できる具体的な5つの対策をご紹介します。

1. 迷惑電話対策機器を導入する
詐欺の第一歩は、ほとんどが電話です。かかってきた時点で詐欺師と会話させないことが、最も効果的な防御策になります。

留守番電話の徹底: 「知らない番号からの電話には出ない」ことをルール化し、常に留守番電話設定にしておきましょう。詐欺師は声や録音を残すのを嫌がるため、留守番電話だとわかるとすぐに電話を切る傾向があります。

ナンバーディスプレイと着信拒否機能: 契約している電話会社でナンバーディスプレイを契約し、知らない番号や非通知の電話には一切出ないように徹底します。

迷惑電話対策機器の設置: 警告メッセージを流したり、自動で着信を拒否したりする機能を持つ迷惑電話対策専用の機器を設置することを強く推奨します。

2. 家族共通の「合言葉」を再確認する
オレオレ詐欺では、声が少し違っても「風邪をひいた」「携帯を変えた」などの言い訳で納得させてきます。そこで重要なのが、本人しか知り得ない情報です。

秘密の質問の設定: 「昔飼っていたペットの名前は?」「お母さんの旧姓は?」など、第三者が絶対に知り得ない個人的な情報を「合言葉」として家族で共有しておきましょう。

確認ルールの徹底: 息子や孫など親族を名乗る人物から金銭を要求されたら、必ず合言葉を質問することを徹底させましょう。合言葉を言えない相手は、即座に電話を切るように両親に伝えてください。

3. 定期的に「最新の詐欺手口」を共有する
詐欺の手口は日々進化しています。過去の事例だけでは、最新の巧妙な手口に対応できません。

会話の機会を作る: 実家に帰省した際や、電話で話す際に、「最近、こんな詐欺が増えているらしいよ」と、ニュースや地域で発生した新しい手口を具体的に伝えましょう。この時、「騙されるのは恥ずかしいことではない」という認識を共有し、もし怪しいことがあっても隠さずに話すよう促してください。

注意喚起のメモを貼る: 電話機の近くや冷蔵庫など目につきやすい場所に、「ATM操作は絶対に詐欺!」「カードは誰にも渡さない!」といった、詐欺防止の標語や警察の連絡先(#9110)を書いたメモを貼っておくと効果的です。

4. 「お金」と「プライバシー」に関する契約を見直す
両親の金銭管理や情報の扱いについて、安全性を高めるための対策を講じます。

キャッシュカードの限度額設定: 万が一カードをだまし取られても被害を最小限に抑えられるよう、銀行と相談してATMでの引き出し限度額や振込限度額を可能な限り低く設定しておきましょう。

個人情報の開示を避ける: 両親に、電話帳への登録情報を見直すことや、安易にアンケートなどに答えて氏名、家族構成、住所などの個人情報を外部に提供しないよう注意喚起してください。

5. 相談窓口への連絡を「代行」する仕組みを作る
両親が一人で判断に迷ったとき、すぐに助けを求められる「逃げ道」を作っておくことが重要です。

「まず子どもに電話」の徹底: 「少しでもおかしいと思ったら、まず(自分の)携帯に電話すること」を徹底してもらいましょう。その上で、冷静な判断ができる子どもが、代わりに警察や消費生活センターに連絡してあげてください。

警察相談窓口を登録: 携帯電話や固定電話の短縮ダイヤルなどに警察相談専用電話(#9110)を登録しておき、「迷ったらこの番号を押すだけだよ」と具体的な行動を指示しておきましょう。

詐欺対策は「一度やったら終わり」ではありません。家族で繰り返し話し合い、最新の情報で予防策をアップデートしていくことが、大切な人を守る確かな力になります。

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